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カンジタはしっかり対処すれば治る?症状の原因と対処

常在菌であるカンジタ菌によって発症するのがカンジタで、性器や口腔内、皮膚などに感染します。中でも多いのが性器に感染する性器カンジタ症です。

10代から60代までの幅広い年代の女性に多く見られる性器カンジタ症の症状や原因、対処法についてご紹介します。

カンジタとはどんな病気?

性器カンジタ症は、特に女性の発生率と再発率の高い感染症です。女性特有の病気と思われている人もいますが、男性でも起こる可能性はあります。

性器の中で、常在菌であるカンジダ菌が増え過ぎることで起こるのが性器カンジタ症です。もともと性器の中に存在するカンジダが何かしらの原因で異常に増え、性器にさまざまな不快な症状を引き起こします。

男性よりも圧倒的に女性の発症率が高いのも性器カンジタ症の特徴です。また性交渉によって感染する病気というイメージを持っている人も多いのですが、発症する原因はまた別のことが関係しています。

女性の4分の3が経験!

性器カンジタ症は、女性の4分の3が経験する病気であると言われています。ある調査では一生のうちに75%の女性が性器カンジタ症を一度は経験し、さらに45%は2回以上再発しているという結果もあります。

性器カンジタ症の原因菌であるカンジダ菌は消化管などに存在している常在菌です。そのため性器カンジタ症が発症しやすいのです。もともと性器の中にも存在しているカンジダ菌ですから、ただ単に性器の中にあるだけでは悪影響を及ぼすこともありません。もちろん治療の必要ありません。

カンジタになると女性ではこんな症状が!

性器カンジタ症は女性と男性とでは現れる症状が違います。

女性の場合、膣と外陰部に同時に発症することが多く、いつもとは違うおりものが出るようになったり痒みなどの症状が現れます。おりものはヨーグルト状の粘りのあるおりものがたくさん出るようになります。患部の痒みの他に、痛みやほてり、性交渉での痛みや排尿障害も起こります。

男性にはこんな症状が!

男性は主に亀頭に発症することが多いです。亀頭の痒みやただれ、小さな水泡が現れたり赤みなども見られます。他に尿道炎などの症状も見られます。ただ男性が性器カンジタ症を発症することはほとんどありません。

カンジタを引き起こす原因は?

性感染症のイメージがあるカンジダですが、発症する原因は全く違います。

身体の免疫力が低下してカンジダ菌をはじめ悪玉菌が増加して、善玉菌よりも優勢になることが問題です。性器カンジタ症特有のさまざまな症状を引き起こします。
性器カンジタ症を引き起こす原因としてまず挙げられるのは、過度のストレスや体調不良などによって身体の免疫力が弱まることです。

さまざまな有害なウイルスや細菌から身体を守ってくれるのが免疫力ですが、この働きが低下すれば菌に対しての抵抗力も落ちます。そうすると、カンジダ菌をはじめとする悪玉菌が異常なほどに増え始め、身体に悪影響を及ぼすようになります。

女性は生理前後や妊娠中などにはホルモンバランスが大きく乱れますが、これも性器カンジタ症を引き起こす原因となります。膣の中は通常は酸性の粘膜によって保護されています。

しかしホルモンバランスが乱れると膣粘液の働きが低下し、それに伴って善玉菌が減少していきます。善玉菌が減少すればカンジダ菌がどんどん繁殖するようになります。

抗生物質やステロイド剤の使用も原因となります。特に抗生物質は、薬の作用で身体を守る働きがある善玉菌までも殺してしまいます。そのため膣内の細菌のバランスが崩れてしまい、カンジダ菌が異常繁殖をすることになります。

通気性の悪い素材の下着やガードルなどの締め付け感の強い下着も要注意です。皮膚の湿度が上がり菌が繁殖しやすい状態になります。性交渉によってパートナーから感染するケースは5%から10%ほどです。

自然治癒するの?

性器カンジタ症は軽症であれば特に治療しなくても自然治癒するケースも多いです。健康な時には感染症を起こさない常在菌が原因となっているので、自然治癒することも多いです。女性に多い感染症ですがそれほど心配する必要もありません。

精神的なストレスや身体の疲労、体調不良などによって免疫力が低下している時に発症しやすい病気なので、身体が元気になり免疫力も高まれば自然に治ることが多いです。ただし自然治癒が期待できるのは、症状が軽い場合です。

カンジタが自然治癒しないケースは?

自然治癒するケースが多い性器カンジタ症ですが、そのようなケースばかりではありません。患部の痒みや痛みが強い場合や、頻尿や排尿困難、尿失禁などの排尿障害も現れていれば軽症とは言えません。病院で治療しないと悪化する可能性もあるので、まずは病院で検査しましょう。

妊娠中だったり糖尿病を患っていると身体の抵抗力が弱まっていますから、この場合も自然治癒が期待できないので病院で治療してもらいましょう。

カンジタの病院での検査方法について

気になる症状があり、なかなか改善されなかったり症状が重いようなら、まずは病院で検査してもらいましょう。女性の場合は産婦人科や婦人科で、男性の場合は泌尿器科や性病科でカンジダの検査を受けることが出来ます。詳しい検査内容は、尿検査と分泌物の検査です。

女性の場合は、専用の器具により膣内の分泌物を採取してから詳しく検査します。男性の場合は専用の器具を使って亀頭な度の分泌物を採取して調べていきます。

検査キットなら誰にも知られず検査が!

病院になかなか行けない人や他人に知られずに検査したいという人は郵送の検査キットを利用すると良いでしょう。

検査キットは自宅で分泌物を採取してそれを郵送で専門機関に送る方法で、必要なものが一式セットになっています。尿や分泌物、血液などを採取します。検査結果はメールなどで知らせてくれます。

どうしても性感染症のイメージがあるために、なかなか検査を受ける事を躊躇する人も多いのですが誰にでも起こる病気です。疑わしい症状があり気になるようなら、検査キットを利用するのもおすすめです。

カンジタの治療法

カンジタの治療は、女性と男性では治療法が少し違います。女性の場合は、膣をきれいに洗浄した後に膣錠を膣の深い部分に挿入します。

毎日通院が必要で、1日1回この治療を1週間ほど継続して行います。膣錠と併用して、軟膏やクリームも処方されます。1日2回から3回ほど患部に塗布していきます。膣錠と軟膏やクリームでの治療を続けてみて十分な効果が見られない場合は、追加の治療や別の病気の可能性があるかどうかの検査も行われます。

男性の場合は局部を清潔にして、軟膏やクリームを1日2回から3回ほど塗って治療していきます。

病院での治療と同時に大切なのが、患部を清潔に保つことです。アルカリ性の石けんは刺激となるので避けて、下着は通気性の良い締め付け感のないものを身につけましょう。感染を避けるため性交渉も避けましょう。

カンジタは再発にも注意して!

カンジタは再発の可能性もあるので注意しましょう。疲労や体調不良で免疫力が低下している時や、妊娠中には再発のリスクも高くなります。糖尿病患者や抗背物質やステロイドの服用なども、カンジダ菌が繁殖しやすい状態となるので再発の危険があります。

再発を予防するためには、カンジダ菌が繁殖しない清潔な環境作りを心がけることも大切です。通気性の良い下着や洋服を選ぶようにしたり生理中のナプキンはこまめに取り替えましょう。免疫力が低下しないよう生活習慣を見直すことも必要です。免疫力を高めるためには十分に質の良い睡眠を取り、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

カンジタは、免疫力が落ちていることやホルモンバランスの乱れなどが原因となり多くの女性に発症してしまいます。免疫力が回復すれば自然治癒もしやすいので、十分な睡眠や清潔な環境を心がけて予防していきましょう。

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