目の下のくまは対処すれば消えるの?改善させるポイントとは
老けて見られたり疲れた印象を与える目の下のくまは、特に女性にとって大きな悩みとなります。
メイクでも上手に隠せない厄介な目の下のくまですが、いったいどうして発生してしまうのでしょう。目の下のくまと一口に言ってもいくつかの種類があり、それぞれに原因や対処法も違います。
目の周辺はとてもデリケートでくまが出来やすい!
寝不足だったり疲れが溜まるとすぐに目の下にくまが出来てしまうと悩んでいる人も多いでしょう。目の下は顔の中でも特にデリケートな部分で、どうしてもくまが出来やすいです。
目の周辺にはたくさんの血管が通っており、目に栄養や酸素を運ぶ血液が流れています。また眼球を守るための眼窩脂肪と言われる物質で覆われています。
上下のまぶたが眼窩脂肪を支えているのですが、このまぶたの皮膚は皮脂腺も少なくて薄いデリケートな部分です。
他の部位の皮膚よりも非常に薄くて、わずか0.5㎜から0.6㎜ほどしかありません。ですからまぶたは乾燥しやすく刺激にも弱いのです。
このように目の周辺は加齢や摩擦などの影響を受けやすいデリケートな部分なので、さまざまなことが原因となりくまが出来てしまいます。
目の下のくまにはいくつかの種類が!
目の下のくまは色と原因により3つの種類に分けられています。
シミやくすみ、色素沈着が原因で発生するのが茶くまです。血行不良によって発生するのが青くまです。加齢によるたるみが原因で発生するのが黒くまです。
このようにさまざまな原因で出来るのが目の下のくまですが、中には遺伝的な要素で出来やすい人もいます。
茶くまが出来る原因は
非常に薄くてデリケートな目の下の皮膚は、紫外線や摩擦などのダメージを強く受けてしまいます。
これがシミやくすみといった色素沈着を引き起こし茶色のくまを発生させます。紫外線を浴びると他の部位と同様に、目の下にもメラニン色素が生成されます。通常はターンオーバーによって古い角質と一緒に自然にメラニン色素も剥がれ落ちていきます。
しかし、紫外線を多く浴びてしまったり加齢やストレスによってターンオーバーが乱れるとメラニン色素が蓄積されるようになります。つまりシミとなり固定されてしまうのです。
目が痒いからと強い力でこすったり、洗顔やクレンジングの際の摩擦なども茶くまの原因となります。これらの強い摩擦で色素沈着を引き起こし茶くまとなります。
アトピー性皮膚炎や花粉症で目の痒みが強い人は、茶くまも出来やすいので注意が必要です。
茶くまを改善するには・・
茶くまを改善するには、美白作用のある有効成分が含まれた美白化粧品でケアするのがおすすめです。
美白作用のあるビタミンC誘導体やアルブチン、コウジ酸などが配合されたローションや美容液でスキンケアを続けると良いでしょう。
美容クリニックでは、より美白作用の高い高濃度のハイドロキノンが配合されたお薬を処方してもらえます。
それと同時に茶くまを悪化させないように、UV対策も忘れずに行いましょう。紫外線が特に強い春から夏にかけては、サングラスをかけて目元の紫外線対策を行うと良いでしょう。洗顔やクレンジングは肌をこすらないようやさしく行うことを心がけて、目の痒みにも注意しましょう。
目が痒いとついつい無意識のうちに強く掻きむしってしまいます。市販の目薬をさして目の痒みや乾燥を和らげたり、症状がひどいようなら眼科で治療してもらいましょう。
青くまが出来る原因
血行が悪くなることで起こるのが青くまです。目の周辺には毛細血管がたくさん通っていますが、血流が悪くなると血液が静脈内に滞留するうっ滞と言われる状態になります。これが目元の薄い皮膚から青っぽく透けて見えるのですが、この症状が青くまです。
血行不良を引き起こす原因は、身体の冷えやホルモンバランスの乱れ、睡眠不足などの生活習慣の乱れや長時間のパソコン作業などが挙げられます。パソコンやスマホなどで長時間同じ場所を見続けていると目の周辺の筋肉が凝り、血流が滞ってしまい青くまが出来やすいです。
青くまが出来る原因は他に、色白の人や遺伝的に子供の頃から青くまが出来やすい人もいます。
青くまを改善するには・・
青くまを改善するためには、目元のホットパックで血流を良くしていくのがポイントです。タオルを水で絞ってレンジで温めたホットタオルを目元に置いておけば、手軽に目元のホットパックが出来ます。血行を促す作用があるビタミンKが配合されたアイクリームでケアするのもおすすめです。
身体の冷えも青くまに影響していますから、半身浴や適度な運動によって冷えを改善していくことも大切です。
パソコンやスマホも影響していますから、長時間見続けないように注意することも大切です。30分くらい続けたら休憩を挟むなど工夫して、目に疲れが溜まらないようにしましょう。
黒くまが出来る原因
黒くまは、加齢によるたるみが原因で起こっています。まぶたの内側には眼輪筋と言われる表情筋があり、さらにその内側に眼球を守っている眼窩脂肪があります。
年齢を重ねるごとに眼球を支える靭帯がゆるむので眼球も下がり気味になり、それと同時に目元の皮膚もたるみやすくなります。皮膚のたるみと同時に眼輪筋もゆるんでいきます。
これらの影響を受けた眼窩脂肪が、眼球に押されるようにして前にせり出し、膨らんできます。この膨らみの下に黒い線の影ができるのですが、これが黒くまです。
生まれつき目の下の脂肪が少ない人は、10代20代の若い頃からでも黒くまが出来てしまうこともあります。
黒くまを改善するには・・
黒くまを改善するためには、コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分が配合された目元専用のパックや美容液でケアするのがおすすめです。加齢により皮膚が痩せてたるむのを防ぐことがポイントです。
また眼輪筋が衰えないように鍛えるのも有効です。眼輪筋を鍛えるためには目を大きく開いてからギュッと閉じるというのを繰り返したり、目玉を左右上下へとゆっくりと回すエクササイズがおすすめです。
目の下のくまは体調不良で起こることも!
目の下のくまは大きく3種類に分けられていて、それぞれ原因も違います。血行不良で発生する青くまは、冷えやパソコンの長時間の利用などが原因となっていますが、体調不良で起こっている可能性もあります。
何かしらの病気になると、目の周りにある毛細血管が血行不良となり目元の薄い皮膚を通して青っぽく透けて見えます。
目の下のくまが出来る病気
青くまは何か病気が隠れている可能性もあります。病気の症状の一つとして青くまが現れているのです。
例えば鉄欠乏性貧血です。赤血球内のヘモグロビンが減少すると貧血になりますが、このヘモグロビンを作るために必要になるのが鉄分です。
鉄分不足によって起こる貧血が鉄欠乏症貧血です。ダイエットや生理などで鉄分不足になりやすい女性に多く見られます。
肝臓や腎臓の疾患や、うつ病、バセドウ病など一見くまとは関係がないように思える病気も目の下のくまの原因となります。肝臓や腎臓には解毒作用や血液をきれいにする働きがあります。
これらの働きが低下すると血液が浄化されにくくなり血流が滞るので目の下に青くまが出来やすくなります。うつ病は自律神経の異常が関係しています。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドウ病は、症状の一つに眼球の突出があります。この場合、青くまではなく黒くまが出来ることがあります。
目の下にくまが出来る原因はこのように実にさまざまで、改善方法も違ってきます。自分がどのタイプのくまなのか見極めて、正しくお手入れをして目立たなくしていきましょう。