便秘はなぜ発生するの?女性の大敵の特徴と改善方法.
週に1回か2回くらいした排便がないという女性も多いのではないでしょうか。便秘で悩まされている女性が多いですが、便秘が続けばお肌や身体の不調を招きます。
便秘と一口に言っても症状は人によってさまざまで原因もさまざまなことが考えられます。
そもそも便秘とは?排便回数が少ない!
便秘と一口に言っても、その症状は実にさまざまです。
便秘の代表的な症状と言えば排便回数が少なくなることです。ただこの排便回数は個人差も大きく、毎日すっきり出る人にとっては1日排便がないだけでも便秘だと感じる人もいます。
反対に3日置きに排便があるのが普通で、それでも便秘ではない人もいます。便秘の明確な定義などはありませんが、一般的には週に3回未満の排便しかない状態が便秘の目安となっています。
腸の働きによって食べ物を消化・吸収して便が作られています。一人ひとり排便の回数には差がありますが、腸が正常に機能していれば最低でも週に3回程度、多い人では1日に3回ほど蠕動運動によって排便があります。
残便感など排便時の不快感!
排便が少ないことが便秘で一番多く見られる症状ですが、すっきり出ないといった残便感があるのも便秘でよくある症状です。
排便したのにスッキリとした感じがせず、まだ残っていると感じるようだったり、便意はあるのになかなか排便できないといった症状があります。
また強くいきまないと出ないのも便秘でよくある症状です。これは腸の働きが低下していたり、便が硬くなっていることによって起こる症状です。
コロコロの便が何度も!
コロコロとした硬い便が1日に何度も出るのも、便秘特有の症状です。バナナ状の柔らかくて大きな便が理想的だと言われています。そのような便は排便しやすく排便後にはすっきりとします。
しかし便秘になるとコロコロの動物のフンのような便が小分けに何度も出ます。今一つすっきりとした感じもありません。これは頻回便とも言われていてこれも腸の働きの低下や便が硬くなっていることで起こっています。
ガスが溜まりお腹の張りも!
便秘は排便の回数が少なくなったり便が硬くなるという症状だけでなく、ガスが溜まってお腹の張るという症状も見られます。
排便回数が少なくなると同時に、このようなお腹の張りの症状も便秘ではよく見られる症状です。
お腹にガスが溜まり苦しくなり下腹部の方に痛みを感じる人もいます。
便秘になると下腹だけがぽっこりと出てしまうのでこれも悩みとなります。このようなお腹の張りも腸の働きが低下することや腸内に便が溜まっていることで起こっています。
胃もたれや頭痛も便秘の症状!
便秘は精神的なストレスによっても起こるので、一見便秘とは関係がないように思える頭痛や胃もたれ、胃痛などの胃の不快感が起こる人も多いです。
病気や薬の服用で便秘に!
このような不快な症状を伴うのが便秘ですが、便秘が起こる原因は大きく2つに分けられています。原因がはっきりしている便秘と原因がはっきりしていない便秘に分けられています。
原因がはっきりしている便秘とは、病気や薬の服用によって起こる便秘です。大腸がんなどの消化器官の病気があると腸の構造にも異常が発生して便がスムーズに通れなくなり便秘となります。糖尿病などの内科的な病気の影響でも便秘になります。
服用する薬の影響で便秘が起こることもあります。抗うつ薬や抗コリン薬などは便秘になりやすいお薬です。高齢者にも便秘で悩まされる人が多いのですが、お薬の服用による影響も大きいです。
乱れた生活習慣やストレスで便秘に!
病気や薬の服用が関係しない、特定の原因がはっきりしない便秘に悩まされている人が大半です。栄養が偏った食生活や、運動不足などの乱れた生活習慣、日頃のストレスが影響して便秘を引き起こしています。
これらの原因と思われる要素が複雑に絡み合って便秘になっている人が大半で、これが最も一般的な便秘のタイプです。生活習慣の乱れやストレスが長く続けば次第に腸の働きが低下していき、排便回数が少なくなったり残便感があるなどの症状が現れてきます。
原因がはっきりしない便秘には、便秘や腹痛などの不快感が繰り返し起こる過敏性腸症候群もあります。過敏性腸症候群は、便秘や下痢を繰り返す病気で主にストレスが原因です。
水のような便が多く出る下痢型や、硬いコロコロの便が多い便秘型、他に混合型もあります。下痢型は男性に多く便秘型は女性に多く見られます。通常の便秘は高齢になるほど増えるのですが、過敏性腸症候群は30代以下の若い年代に多く見られるのが特徴です。
このように便秘が起こる原因はさまざまで、いくつかの原因が複雑に絡み合って便秘を引き起こしている人も多いでしょう。
女性に便秘が多い理由
日本人女性の半数以上が便秘で悩まされていると言われています。男性よりも圧倒的に女性の方が便秘になりやすいのですが、これはいくつかの理由があります。
まず身体的な問題です。男性よりも筋肉量が少ない女性は腹筋も弱く、大腸から便を送り出す力も弱いので便秘になりやすいのです。
また女性は無理なダイエットをする人も多いのでこれも女性に便秘が多い理由です。食事量が少なくなるということは、便の元にある食物繊維や水分なども減るということですから、腸の蠕動運動にも影響が出てきます。便が硬くなり排便がスムーズにできなくなります。
女性ホルモンの働きも影響しています。女性ホルモンの一つである黄体ホルモンは、身体に水分や塩分を溜め込むよう指令を出すホルモンです。身体に水分を溜め込むので、便の水分が吸収され便が硬くなるので便秘になりやすくなります。
また黄体ホルモンは、安全に妊娠できるよう流産しないように子宮筋の収縮を抑制する作用もあります。その作用は腸にも影響を及ぼし蠕動運動が低下して便秘を引き起こします。黄体ホルモンは生理前や妊娠初期に多く分泌されるので、この時期には便秘で悩まされる人が多いです。
精神的なことも影響しています。人前ではトイレに行くのを我慢する女性が多いですから、これも排便がスムーズにできなくなる原因です。旅行などで日常と環境が変わることによるストレスで便秘にもなりやすいです。
便秘を改善するには・・
便秘を改善するためには、まずは食生活を見直してみましょう。栄養バランスを考えて食物繊維が豊富な野菜や果物などは積極的に取りましょう。
便をすっきり出すために大切なのが食物繊維です。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がありどちらもバランスよく必要です。水溶性食物繊維はワカメや昆布、果物などに多く含まれていて、不溶性食物繊維は大根やゴボウなどの根菜類やきのこに多く含まれています。
腸内環境を整えるために、ヨーグルトやお味噌、納豆などの発酵食品も積極的に食べましょう。
水分の摂取量が少ないと便が硬くなりやすいので、水分も意識してたくさん飲みましょう。一度にたくさん飲むのではなくてこまめに少しずつ飲むようにします。
ダイエット中の女性は油分を控えがちですが、これも便秘の要因です。適度な油分を摂ることで腸が刺激されて排便がスムーズになります。
ストレスを溜めないことや適度に運動をすることも大切です。ウォーキングやエクササイズなどで適度に身体を動かすことは腸の働きを良くすると同時にストレスも発散できます。
便意があれば我慢しないでトイレに行くことも大切です。便意が最も起きやすいのは朝ごはんの後です。朝は余裕をもって起きて朝ごはんを食べ落ち着いて排便できれば、排便のリズムも整えられて便秘も改善できます。
偏った食生活やストレス、運動不足などどれも当てはまるとう女性も多いのではないでしょうか。
便秘は美容や健康の大敵ですからたかが便秘と軽く考えないで、生活習慣を見直して便秘を解消していきましょう。